まだデフォルトIE? 新しい Microsoft Edge を使いませんか?

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今回は、Internet Explorer は可能な限り利用せずに Microsoft Edge などモダン ブラウザーを利用しましょうという話です。

Internet Explorer の今後について」という記事を公開してから1年ちょっと経ちました。

Windows 10 においては、Microsoft Edge と Internet Explorer というふたつのブラウザーが搭載されていますが、弊社としましては、Internet Explorer との後方互換性が必要な業務 Web システムには Internet Explorer を利用いただき、Internet Explorer でなければならない場合以外は Microsoft Edgeをご利用いただくことを提案してきました。

2015 年に Microsoft Edge をリリースして以降、Internet Explorer は従来の Web アプリケーションとの後方互換性のために残しているブラウザーという位置づけです。業務のための Web アプリケーションが、古いブラウザーである Internet Explorer 固有の機能 (ActiveX コントロール、ブラウザー ヘルパー オブジェクト、VBScript などの古い技術) に依存していて、モダン ブラウザーでは扱えないという悩みは多くの企業が抱えています。古い Web アプリケーションを見直して、モダン ブラウザーで表示できるようにするまでの間はどうしても Internet Explorer が不可欠ですので、Windows 10 でも Internet Explorer が残されています。

Internet Explorer と Microsoft Edge の位置づけは上述のとおりですが、私たちサポート チームが対応するお問い合せの中で「Internet Explorer で表示に時間がかかります。Chrome では問題ありません。」という内容をよくみかけます。こういうお問い合せでは『Internet Explorer でなければならない理由は何か?』が焦点になります。

以下は 5 年前の記事ですが、この当時でも、Microsoft Edge や Google Chrome と比較した場合 Internet Explorer は 5 割程度のスクリプト性能でした。

Delivering fast JavaScript performance in Microsoft Edge
https://blogs.windows.com/msedgedev/2015/05/20/delivering-fast-javascript-performance-in-microsoft-edge/

この 5 年の間もモダン ブラウザーは積極的な開発が続けられていますが、レガシー ブラウザーである Internet Explorer は最新の Web 標準のサポートやパフォーマンスの向上への注力はしていませんので、パフォーマンスの差はさらに広がっています。どのような Web ページの表示が遅いのかを伺ってみると、ほとんどの場合は、最新の Web 標準の技術を取り入れたリッチなコンテンツでしたので、上記のことを考えれば、Internet Explorer としてのパフォーマンス性能の限界と言えます。こういった問題を回避するためにも Chromium ベースの新しい Microsoft Edge の利用を強くおすすめします。

新しい Microsoft Edge では『IE モード』という機能を搭載しています。一言でいうと『Microsoft Edge の画面の中で Internet Explorer が動く』というものです。詳細は 公式ドキュメントサポート チームのブログ記事 をご覧いただければと思いますが、適切に制御することで、ユーザーが Internet Explorer と Microsoft Edge を意識的に使い分ける操作をせずに、Internet Explorer を必要とする古い技術で作られた Web アプリケーションを、Microsoft Edge の中でシームレスに閲覧できるようになります。IE モードの登場により、『Internet Explorer を単独で動かすのではなく、IE/Edge どちらにも対応したブラウザ環境を提供』→『今後は IE ではなく、Microsoft Edge で動作する Web アプリケーションを用意する』という段階的な移行を進めやすくなりました。ぜひ活用していただければと思います。

最後に、『最新の Web 標準の技術を取り入れたリッチなコンテンツ』の例を挙げます。弊社製品のひとつである Power BI ですが、以下の公式ドキュメントでサポートされるブラウザーについて記述があります。

Power BI のサポートされているブラウザー
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/power-bi-browsers

Power BI はこれらのサポートされているすべてのブラウザーで動作するように設計されていますが、選択したブラウザーによってパフォーマンスは異なります。 特に Internet Explorer を使用している場合は、パフォーマンスが低下する可能性があります。 パフォーマンスを向上させるには、Internet Explorer から Microsoft Edge などの最新のブラウザーに切り替えることを強くお勧めします。 Edge Chromium を使用すると、Microsoft Edge のパフォーマンスは引き続き向上することが期待されています。 それでも許容できないパフォーマンスが発生する場合は、サポートされている他の最新のブラウザーをテストして、Power BI ソリューションでより良い結果が得られるかどうかを確認します。

私たちブラウザー サポート チームがいつも言いたいことをしっかりと書いてくれています。イマドキのことをやるなら最新のブラウザーを使うべきです。もちろん組織ごとに事情はあるでしょう。でも、古いブラウザーを使い続けると、多くのユーザーがパフォーマンスに不満を感じたり、組織としての生産性にも影響を及ぼしかねません。イマドキのコンテンツに見合った最新のブラウザーを使うことでユーザーは快適に作業できるようになります。IT 管理者のみなさん、まずはモダン化の一歩を踏み出してみませんか。


なお、本ブログは弊社の公式見解ではなく、予告なく変更される場合があります。
もし公式な見解が必要な場合は、弊社ドキュメント (https://docs.microsoft.com/https://support.microsoft.com) をご参照いただく、もしくは私共サポートまでお問い合わせください。