保護モードをまたいだ Cookie について

こんにちは。本日は、最近お問い合わせをいただくことの多い気のする、何かと話題の Cookie についてのお話です。とはいっても、SameSite の話ではないです。Internet Explorer をご利用の際に良く陥りがちな問題についてお話しします。 Cookie が送信されない!単一のドメイン、ホストのみで遷移するような仕組みの Web サイトでは問題となることはないですが、最近の Web サイトでは複数のサービスと連携をとるような複雑な構成をしていることが多くなってきました。このように、異なるドメイン、ホスト間を行き来するような仕組みの Web サイトの場合、まれに Cookie が送信されない!という事象に出くわすことがあります。 これによって、例えば「認証したはずなのに最初のページに戻っちゃう」や「Cookie に情報を保存したはずなのに保存されていない」といった事象が発生する...

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Web App Bot (C#) の応答遅延のログについて

こんにちは。Azure Bot Service サポートチームの大嶋です。 今回は、Web App Bot (Azure Bot Service) と Bot Framework SDK (C#) 利用時の Bot アプリケーションの応答パフォーマンスの遅延系に関する現象の調査に役立つようなログの採取方法をご紹介いたします。 前提 1 : 常時接続機能の有効化と App Service Plan のスケールアップなお Web App Bot をご利用で “暫く経ってからアクセスした際にレスポンスが遅いように感じる”といった場合には、まずは以下のブログ記事を参考に、“常時接続” 機能の有効化をご検討下さい。 参考 : Web App Bot の常時接続について https://social.msdn.microsoft.com/Forums/ja-JP/954765bb-66d8-41d5...

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ASP.NET Core SignalR から Azure SignalR Service への移行

こんにちは。 IIS / ASP.NET サポート チームです!Azure SignalR Service に関するブログです。 今回は ASP.NET Core SignalR から Azure SignalR Service への移行手順をご紹介いたします。 1. Azure SignalR Service についてまずはその前に、Azure SignalR Service について簡単に記載させていただきます。 Azure SignalR Service の概要Azure SignalR Serviceは、ASP.NET Core SignalRフレームワーク上に構築されており、リアルタイムのWeb機能を実現するという点についてはASP.NET Core SignalRと大きな違いはございません。 主な特徴としてはAzure SignalR Serviceを使用する場合、クライアン...

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ラピッド フェール保護機能について

こんにちは。 IIS サポート チームです! 今回は、IIS サポート チームへのお問い合わせの中で、比較的お問い合わせ数が多いラピッド フェール保護機能(Rapid Fail Protection)について Blog 記事を執筆します。 英語の言葉の通り、”迅速に障害を検出する” 機能となりますが、より詳しく定義すると以下となります。 「既定で有効であり、一定時間内に指定回数以上エラーが発生した際、”想定外のエラーが頻発している” とみなし、対象のアプリケーション プールを停止させることで、 システム全体を保護する機能」 ※サーバーへの負荷増加を防ぐために、アプリケーション プールは自動的に起動しなくなります ※上記の定義中にある “一定時間” と “一定回数” については後述いたします  Process Management https://docs.microsoft.com/en-...

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IIS 観点でアンチ ウイルス スキャン対象から除外したいフォルダー

本記事は Technet Blog の更新停止に伴い、もとの 記事 からの複写となります。元の記事の最新の更新情報については、本内容をご参照ください。 今回は IIS の観点より、アンチ ウイルス スキャン対象から除外すべきフォルダーについてご紹介します。 アンチ ウィルス ソフトのようなセキュリティ関連ソフトや、バックアップ ソフト等の予期しない動作によって、IIS が動作するために必要なモジュールやファイルの処理時に影響が発生し、後述の事例のような現象が発生する場合があります。 そのため、IIS に関する以下のフォルダーに対し、各種ソフトウェアの除外設定を実施いただく事を推奨しております。 ■ IIS の観点でスキャン対象から除外を推奨するフォルダー IIS のインストール フォルダー%SystemRoot%\System32\inetsrv およびその配下 IIS のログ、圧縮、...

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新しいバージョンの Microsoft Edge のインストール後も Microsoft Edge レガシーを利用する方法

こんにちは。 こちらの記事 で、『古い Microsoft Edge (EdgeHTML) と新しい Microsoft Edge (Chromium ベース) の両方を使いたいときはどうすればいいですか?』という質問に対して、実際の設定の様子をお伝えするとしていましたが、以下にまとめますのでご覧ください! まず、何もしないで新しいバージョンの Edge をインストールした場合は、古いバージョンの Edge は隠された状態になります。 こちらのドキュメント にあるように、Microsoft Edge でのブラウザーの同時実行エクスペリエンスを許可するというポリシー を 事前に有効にした状態で 新しいバージョンの Edge をインストールすると、両方のバージョンの Edge が利用できるようになります。 では実際にやってみます。 管理用テンプレートのダウンロードこちら から管理用...

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IIS の調査にパフォーマンス系のログ情報について (Perfview)

こんにちは。 IIS サポート チームの大嶋です! 以前、IIS 上でのトラブル シューティングに役立つログの採取方法について、以下の 2 つの記事を書いてますが、現象の性質によってはこのログ以外の情報が必要となるログがございます。  IIS の調査に必要な基本的なログ情報について https://jpdsi.github.io/blog/web-apps/LogCollection1/  IIS の調査に必要な通信系のログ情報について https://jpdsi.github.io/blog/web-apps/LogCollection2/ 今回は、IIS のパフォーマンス系に関する現象の調査に役立つログをご紹介いたします。 PerfViewこのログはCPU 高負荷やメモリに関するパフォーマンスの分析を行うのに有効なツールです。事象再現時に、このログを取得することで原因究明の材料と...

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IIS の調査に必要な FTP の情報について

こんにちは。 IIS サポート チームです! 以前、以下の Blog 記事において 4 つの基本的なログ情報について執筆しています。 IIS の調査に必要な基本的なログ情報について https://jpdsi.github.io/blog/web-apps/LogCollection1/ しかし、問題が FTP に関係する場合には、実は上記とは異なる以下のログの採取が必要となります。 アクセス権情報 イベント ログ FTP アクセス ログ IIS 構成情報 FTP に関係する現象というのは、例えば 550 エラーが発生する場合や、またはこれまで実現できていた FTP コマンドが期待通りに動作しない等です。 また、ログをご提供いただきましたら、まずは現象発生時刻周辺を確認するため、ログのご提供と同時に、以下を併せてお知らせいただけますと嬉しいです! 現象発生時刻(時分秒) 現象が...

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IIS の調査に必要なダンプ ファイルの採取について(Debug Diagnostic Tool)

追記: 2021-05-30 DebugDiag のより新しい記事が以下のページにございます。採取手順としては以下をご参考いただけますと幸いです。 DebugDiag の取得方法について : https://jpdsi.github.io/blog/debugdiag/ こんにちは。 IIS サポート チームです! IIS で問題が発生した時、実はイベント ログにもその問題に関する多くの情報が記録されます。この中で Active Server Pages について最も多いものが [ソース] に [Active Server Pages]、[全般] に以下のメッセージが記録されるパターンです。 エラー : ファイル (asp名称) 予期しないエラーです. 外部オブジェクトでトラップできるエラー (C0000005) が発生しました。スクリプトの実行を続行できません。 エラー ...

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新しい Microsoft Edge の展開について

(更新履歴)2020/02/12 Q4 を追加しました。2020/03/02 Windows Update を通じた新しい Microsoft Edge の配信について最新情報を反映しました。2020/07/01 Chromium ベースの Microsoft Edge の Windows Update による配布を、いままで対象外だった Education や Enterprise に対しても実施する予定となりました。詳細は後述します。 こんにちは。 Chromium ベースの新しい Microsoft Edge の、最初の Stable (安定版) チャネル ビルド (Microsoft Edge 79 stable) のリリースから一週間が経ちました。 公式ブログ にて下記の引用のとおりお伝えしていますが、Windows Update 経由での配信 (※1) までは、こちらからイン...

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